八ヶ久保薄木の獅子舞

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八ヶ久保、北向にある湯殿山神社に氏子が奉納する獅子舞で、古来より「八ヶ久保さらさ」と呼ばれてきたが、現在は八ヶ久保、薄木の獅子舞と言われている。
毎年中秋の名月の日(旧8月15日)が祭礼日だったが、現在は十月の第一日曜日を本祭りとしている。
獅子舞を行う場所は、湯殿山神社境内で奉納し、終ってから御山下の佐川トミ氏宅で奉納、次に北向の熊野神社社前で奉納し、それから旧世話人宿、と新世話人宿の五ヶ所で奉納される。
湯殿山神社は、天正年間、豊臣秀吉に抗してかなわず、小田原の落城と共に逃れ来た佐川但馬之守が居城の守護神を移し祀ったものである。
湯殿山麓の信仰心のあつい八ヶ久保・薄木の氏子は、古来より「ささら」を子供達が古典豊かに演じて、湯殿山神社に奉納してきたのである。
八ヶ久保上、八ヶ久保中、薄木の三集落の隣保班長が祭礼の執行委員となり、互選にて執行委員長が選ばれ、区と保存会が合併して祭典と獅子舞が奉納される。

■八ヶ久保・薄木の獅子舞の特徴

  • 赤い模様の着物に、下は緑色の唐草模様。
  • 首に2つ巴の家紋を巻いている。
  • 太鼓の面に模様は入っていない。
  • 花笠(着物姿に花笠を被った女の子)がいる。

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